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外皮断熱改修工事着手

『築32年事業用建築物の省エネ化計画』

近年、日本の建築物の高気密・高断熱性能が重視されるようになったのは、国策として2050年カーボンニュートラルの実現に向けて住宅・建築物の省エネ対策が取り纏められた事が大きな要因です。2030 年以降新築される住宅・建築物についてZEH・ZEB基準の省エネルギー性能の確保が目指されるようなりました。具体策としては、ドアや窓などの開口部、壁・床・天井などの断熱性・気密性を高め、高効率空調設備を導入し外気温に左右されにくい快適な屋内空間の実現と、冷暖房効率をアップし、省エネ性能を高めることを目指しています。元来の日本の家づくりは『家の作りやうは、夏をむねとすべし』吉田兼好の徒然草の一文にもあるように、とにかく風通しのよい(隙間風?)家が基本となってきました。しかし高温多湿化する現
在、躯体内部の結露による腐食やカビの発生などの事故も多発しており、改修計画に於いても、断熱・気密・通気(空調)をセットでバランス良く計画する事が重要となってきます。

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